パルテノン神殿出現。

今大会からオープニングにCG演出が使われるようになり、オープニングがパルテノン神殿を彷彿とさせる宮殿の外壁が崩れ、瓦礫が崩れ落ちると共にコロッセオが姿を現すというCG演出が施された。この演出はその後、プロ・芸能人問わず、全大会で施されるようになる。

常連組の明と暗

第1種目はBEACH FLAGS。決勝は前回この種目2位の池谷直樹と前々回2位の西村晃一の対決となり、池谷が勝利。プロ大会で2度目のNo.1。前回総合No.1の三浦貴は次の種目、SPIN OFFで石田力哉を相手に成す術なく1回戦敗退。勝利した石田は勢いのまま決勝は赤田将吾を下して種目別No.1を獲得した。

ボビー爆弾

ある意味、この大会で台風の目だったのがボビー・オロゴン。初挑戦のMONSTER BOXでも珍言連発。以下、ボビーの言葉。
「とりのようにとぶ。ひこうきのようにおちる。」「(池谷に向かって)きろくやぶるけどだいじょうぶですか?」
各選手に芽生えていた「ボビーだけには負けたくない」の意識が影響したか、ボビーが記録13段で脱落以降、同じ段で脱落する選手が続出。15段挑戦者が4人のみという展開に。

超えたかったかつての自分

ベスト4は自己記録16段の古田、自己記録20段の三浦と中田大輔、そして世界記録23段の池谷。中田は前年5月に轢き逃げ事故で脊髄損傷の重傷を負い、懸命のリハビリで驚異的な回復力で世界王者に返り咲いて挑んだ今大会は事故前の自分を超えたかったが無念の記録18段。古田、三浦も自己記録に届かず、唯一20段成功の池谷がNo.1に。

古田、悲願の種目別No.1!

第4種目はTHIRTY。この種目6度目の挑戦の古田が準決勝で赤田、決勝は中島裕之と西武勢に連勝。1回戦と決勝で最後のマスを当てて勝利する完璧な内容で悲願の種目別No.1を獲得。7回目の出場にして初タイトルを獲得した。総合ランキングも一躍、暫定2位に浮上。

ディフェンディングチャンピオン、追い上げ開始

第5種目のBURN OUT GUYSは腹筋エリアが腹筋→腕立てに変更。西村が1'05"22で初の種目別No.1を獲得。第7組で池谷と中田は逆転を狙えるハイペースぶりだったが、中田が雲梯で失速。池谷は1秒差及ばず2位に終わる。
三浦は腕立てエリアでセンサーが反応せず、再トライの不運に遭いながらも3位。続くTAIL IMPOSSIBLEは3度目のNo.1で暫定総合3位に浮上。逆転での総合連覇へ向け反撃の狼煙を挙げる。

池谷トップ防衛なるか

第7種目のWORK OUT GUYSは10本のサンドバッグ落としが追加。石田がケイン・コスギ以来の40秒台を記録でパワー系2種目制覇。暫定総合4位の赤田は50秒台で2位となり総合2位に浮上した。トップの池谷はこの種目で8位以内に入らないと総合ポイントで赤田に逆転されるところだったが6位に入り首位キープ。池谷vs赤田の総合No.1争いで最終種目へ。

土壇場で駆ける若獅子

SHOT-GUN-TOUCH。両者のポイント差は15P。池谷の自己記録12m50cmに対し、赤田は自己記録12m70cmと赤田有利かと思われていたが、赤田がタイ記録の12m70cmでボールを見ずに飛び込んでしまった為、体がずれて失敗。一方の池谷は1回で自己新記録を樹立。しかも指先では無く二の腕で触れる完璧なクリアで本人も信じられない様子を見せる程の快心のトライを見せた。後のない赤田は競技前に不敵な笑みを浮かべて試技へ。これを成功で望みを繋げる。

池谷、史上2人目の芸能人・プロの2冠達成

12m90cm。自己新記録への一発勝負となった赤田はこの距離を失敗。これで総合No.1が確定した池谷はこの距離も成功。夢の元日制覇への執念が勝り、自己記録40cm更新。スコット・ポドセドニックとNo.1を分け合い、今大会3種目制覇。ケイン以来の芸能人・プロダブルタイトル達成となった。

新たな常連選手は西武の若獅子

当時19歳で出場した2000年以来、5年ぶりの出場の赤田はSPIN OFFとWORK OUT GUYSで2位と安定した成績で初めて総合No.1争いに加わる。SHOT-GUN-TOUCHは自己記録の12m70cmでボールを見なかった事が災いし、痛恨の失敗。2回目は成功したが、12m90cmをクリアならず総合2位。この大会から連続出場するようになる。

地獄からの復活劇

懸命のリハビリでコロッセオに帰還した中田。MONSTER BOXで事故前の自分を超えられず、BURN OUT GUYSも低下した握力の影響で雲梯でロスする場面も見られたが、SHOT-GUN-TOUCHは4回目の挑戦にして、12m00cmを初成功。確かな復活を果たして総合7位。

リベンジ、悲願を果たした者たち

初出場の前々回、無念の途中離脱となった西村はBEACH FLAGSのNo.1こそ池谷に敗れ果たせなかったが、BURN OUT GUYSで初のNo.1獲得。6種目終了時点で総合2位の活躍で総合5位と健闘。
今大会で39歳、7度目の出場となった古田はTHIRTYで大願成就のNo.1戴冠の他、SPIN OFFで若手勢を返り討ちにして準決勝進出、MONSTER BOXも4位と奮闘して、初の総合8位入賞。これが最後の出場となった。

王者、受難の大会

前回総合No.1として臨んだ三浦はSPIN OFFとTHIRTYで1回戦敗退と序盤苦戦を強いられながら、TAIL IMPOSSIBLEのNo.1で追い上げ開始。僅かな望みをかけて挑んだSHOT-GUN-TOUCHは記録12m70cm。ここまでについたポイント差が仇となり総合3位で終了。

神となった男

THE GALLON THROW。アテネオリンピック金メダルにして、世界記録保持者の室伏広治が登場。ところが最初は本来の投擲が出来ず、序盤で1回目の失敗を記録するが、徐々に本来の調子を取り戻していた。初挑戦にして、自らの練習パートナーでもあるジェームズ・パーカーと共に世界記録の8m00cmをクリアした後は、世界新記録の8m25cmに挑戦。パーカーはこの高さを超えられなかったが、室伏は後の無い2回目の試技で見事に成功。8m25cmという、とてつもない世界新記録を叩き出し、全選手からの祝福と胴上げを受けた。

聖地アテネで生まれた快挙

アテネオリンピック直後に開催されたMONSTER BOXは男女共に開催。女子ではミラベラ・アフヌが17段を成功させ、8年ぶりとなる女子世界新記録を樹立。男子は日本とアテネの同時中継で行われ、アテネ会場では初挑戦のモーガン・ハムが世界記録の23段を1回目で成功。史上3人目となる世界記録保持者誕生となった。

日の丸戦士が偉業達成

日本会場では、米田功水鳥寿思が挑戦。米田は記録21段で試技終了。水鳥は最初から余裕の跳躍を魅せており、22段も圧巻のクリア。23段では審議無しどころか、両足着地で成功。これで史上4人目となる世界記録保持者が誕生した。
モーガンと水鳥は世界新記録となる24段へ挑戦。両者共に跳び箱の頂上までは体を運んでみせたものの、惜しくも2回の試技共に失敗して、世界新記録ならず。試技を終えた水鳥は『多分、人間としては跳べない高さじゃないと思いました。』と語った。

このページへのコメント

古田さんのMONSTER BOXの自己記録は2000年に達成した16段ですね

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Posted by 松茸 2023年10月11日(水) 19:42:01 返信

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